かつて一度足を運んだことがある、高麗(コマ)神社に再び行ってきました。
埼玉県日高市の丘陵地帯のふもとに鎮座する高麗神社とその周辺はその名の通り、その昔朝鮮半島にその名を轟かせた高句麗(コウクリ)の人々が滅亡の時に難を避けて日本に亡命し、かつての武蔵の国に移り住んだ場所。それから1300年以上の歳月を経て、今も尚、この地には高麗郡、高麗川や高麗川駅/高麗駅などの名前が残っています。今回は数ある神社の中で、お気に入りの高麗神社を訪れた模様をレポートします。

二の鳥居

出世開運の御利益として有名に

高麗神社は東京都心から車で1時間程度は掛かり、決して交通の便が良いとは言えない場所にあります。電車で訪れる場合は、JR八高線/川越線の高麗川駅や西武線の高麗駅が最寄りですが、いずれも歩いて簡単には行けないため、車で訪れる人が大半です。そのためか神社にしては、駐車場がとても広く、大勢車で参拝する人が多くても特別な時を除いては駐車待ちの心配はありません。
高麗神社は知る人ぞ知る神社です。その名を世に知らしめたのは、開運・出世にご利益があると言われているからでしょう。その所以は、歴代の総理大臣が就任前にこの高麗神社へ参拝に訪れており、その後総理大臣になっている逸話が有名です。その名を挙げると、齋藤貢、小磯國昭、濱口雄幸、若槻禮次郎、平沼騏一郎、鳩山一郎などのそうそうたる面々です。そのため、出世開運のスポットとして脚光をあびるようになりました。

高麗神社に参拝に訪れた政治家を紹介する本

閑静な境内

境内入り口の一の鳥居をくぐり、参道を進むと周辺にあまり賑やかな場所が無いこともあり、とてもひっそりとしていて日常の忙しさを忘れさせてくれる空間が広がっています。二の鳥居を超えると左手すぐに手水舎があり、身を清めてから社殿に向かいます。途中左手の山側に水天宮もありましたが、今回は滞在時間も限られていたため、直接社殿で参拝を済ませました。

手水舎

令和の御朱印を授与いただく

社殿のすぐ隣には、参集殿があり、ご利益に預かるお札や御守りが所狭しと並んでいました。今回は参拝の証に御朱印を授与頂くことにしました。すでに手持ちの御朱印帳がいっぱいになってしまったこともあり新たに御朱印帳を授与頂きました。丁度元号が令和になって初めての御朱印を高麗神社で受けられたのも何かの縁と感慨深いものを感じました。
高麗神社では毎年10月に例大祭が催され、地域の1年間の平安を祈願し、獅子舞の奉納等があり、夜まで賑やかな1日になるようです。皆さんも機会があれば、是非足を運んでみて下さい。

参集殿で御朱印を授与いただく
高麗の衣装も展示