2019年のハイライトは何といっても改元。昭和から平成の改元と違い、今回は生前退位ということもあって日本中がお祝いムードに包まれる中、平成最後の日に何か記念に残ることができないか。

これといったプランは見つからず、とりあえず御朱印ブームにあやかって、都内の寺院に参拝に行きました。今回はその日の模様をレポート!

平成最後の日

平成最後の日の4月30日、東京は朝から雨模様。御朱印を戴くにはかなり早くから並ばなければならないとの事前情報を得ていたので、朝6時前に家を出発。
連休の早朝ということもあり、電車の中は思った以上に空いていて、途中改元の舞台となる皇居前に立ち寄ったものの人通りはまだ少なくひっそりとした景色でした。

雨模様の皇居付近

宝珠院の御朱印

今回訪れたところは、東京タワーのふもとにある宝珠院。平成最後の金色の墨書きの御朱印を戴けることが評判で人気を博し、9時からの受付開始に先立ち、7時半に現地到着しました。すると既に大勢の人が並んでいました。雨が降りしきる中、待つこと1時間半。ようやく受付開始となり、ゆっくりと列が進んでもらった整理券番号は72番。

御朱印を求めて大勢の人が列を作る
御朱印受付の整理番号

平成最後の日の御朱印

工事中のためプレハブで受付

宝珠院は港区七福神の弁財天にもなっており、様々な種類の御朱印が有りました。平成最後ということで一風変わった特長のある「季節の御朱印」と「平成最後の御朱印」の2種類をお願いしました。一人ひとりに手書きで丁寧に書いていただくため、普通の御朱印と違って待ち時間が多いのは仕方が無いところ。
ようやく10時半に御朱印をいただきました。順番が逆になりましたが、参拝を済ませた後、後方を振り返ると御朱印を求めて大勢の人が長蛇の列を作って並んでいました。

季節の御朱印
金色の墨書きの御朱印
御朱印を求めて長蛇の列

江戸の裏鬼門 増上寺に立ち寄る

本来はここで帰る予定でしたが、雨もあがり駅までの徒歩の途中で増上寺に立ち寄りました。ここでも御朱印を求める列ができていましたが、宝珠院ほどの行列では無かったため、参拝を済ませた後、思わず御朱印の列に並んでしまいました。御朱印受付を済ませ、約1時間の待ち時間があったため、途中から降り始めた雨が止むのを待って、境内に祀られている徳川家の墓所に行ってみました。

増上寺でも御朱印を求めて長い列

徳川家の墓所へ

この日は墓所の開放日ということもあり、入り口で拝観料を支払い、墓所に足をふみいれました。境内にはところ狭しと徳川家歴代の将軍の塔頭が整然と並んでいました。2代将軍の秀忠とその正室、お江を筆頭に六人の将軍の墓所があり、幕末の激動の時代に公武合体のため天皇家から徳川家に嫁いだ皇女和宮のものもありました。墓所の中はとても閑静で、ゆっくりと流れる時間を過ごし、あっという間に待ち時間の1時間が経過しました。そして増上寺安国殿に奉納されている黒本尊の御朱印を戴きました。

黒本尊は徳川家康が戦場で拝んでいた念持仏で、数々の戦に勝ち、度重なる災難を退けたのは、黒本尊の力によると言われます。そのため、勝運・厄除けのご利益で知られています。

徳川家墓所の入り口
徳川秀忠公、正室お江の方の墓所
増上寺の御朱門 黒本尊

一日を振り返ってみて、平成最後の日にこうして過ごした時間は貴重なものでした。一つの時代が終わりを告げ、新たな時代がどのようになるか期待と不安を抱きながら、自分の将来を考える良いきかっけになりました。